市田柿の「実まもり博士」

市田柿の皮むき・吊るし作業もようやく終わり、これから約一月は、柿のれんに干された市田柿が、自然に乾燥してゆくのを見守る期間に入ります。

ずっと安定したお天気なら良いのですが、近年は暖かすぎたり、大雨が降ったりと、干し柿づくりには難しい天候も多くなってきました。

そこで、我が家では今年から、「実まもり博士」というシステムを導入してみました。

飯田市の会社が作ってくれた、市田柿専用のシステムで、重量計と温湿度計がセットになっています。
定期的に、干してある市田柿の重量と、干場の温度・湿度を測って、インターネット上で見られるようになっています。

実まもり博士の重量計

重量計は、皮をむいて吊るすときに、測りたい一本の連に取り付けます。
すると、干している期間中ずっと、定期的に重さを測り続けてくれるのです。

インターネット上では、現在の重量のほかに、吊るしはじめた時点と現在の重さを比較したパーセンテージを見ることができます。

実まもり博士の温湿度計

上の写真は、干場に取り付ける温湿度計です。

見た目はすごくシンプルな作りですが、10分おきに温度と湿度を計測して記録しておいてくれるので、とても助かります。

市田柿づくりでは、干している場所の温度と湿度を、適切な状態に保つのがとても大切です。
そのため、今までは、しょっちゅう干し場に入って、温度・湿度をチェックしていました。
それが、手元のスマホでチェックできるので、だいぶ気が楽になります。

 

実まもり博士のスマホ画面

実まもり博士のスマホ画面

スマホ画面に、こんな風に、現在の温湿度・重量の表示をしてくれます。

市田柿は、原料柿の状態も、干す時期の天候も毎年変わります。
我が家では、それに合わせて毎年、干し方や作業の段取りを少しずつ変えながら、市田柿づくりをしています。

市田柿の状況が、数値ではっきり分かるので、作業の予定を立てやすくなりました。
これから、使い方を工夫して、もっと良い市田柿づくりに生かしてゆきたいと考えています。

柿のれん

さて、市田柿もだんだんと完成に近づいてきました。

お届けまで、あと一か月弱、どうぞ楽しみにお待ちください。

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